慢性的に足腰が痛くて、痛みのために眠れないという方もいます。そういう方にも、CBT-Iは有効です。 Enomoto K, et al. 2022
不眠症状だけでなく、疼痛も改善するかもしれないことが示されています。 Enomoto K, et al. 2022 慢性疼痛に対する認知行動療法よりも疼痛に対して有効かもしれないというのは興味深いですね。(今後より研究が進むと結果が変わる可能性もありますが)
もちろん、歯が痛い、手足が腫れて痛い、などの急な痛みの場合は対応すべき病気がなにかある可能性が高いのでまずは受診をしてくださいね。
Enomoto K, Adachi T, Fujino H, Kugo M, Tatsumi S, Sasaki J. Comparison of the effectiveness of cognitive behavioral therapy for insomnia, cognitive behavioral therapy for pain, and hybrid cognitive behavioral therapy for insomnia and pain in individuals with comorbid insomnia and chronic pain: A systematic review and network meta-analysis. Sleep Med Rev. 2022;66:101693. doi:10.1016/j.smrv.2022.101693 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36410076/
名古屋市立大学医学部卒業後、南生協病院での初期研修を経て、東京大学医学部附属病院精神神経科、東京武蔵野病院で専攻研修。日本専門医機構認定精神科専門医、精神保健指定医。臨床と並行してメタアナリシス(用量反応メタアナリシス、要素ネットワークメタアナリシスなど)を中心とした臨床研究を主導。筆頭著者として、JAMA Psychiatry, British Journal of Psychiatry, Schizophrenia Bulletin, Psychiatry and Clinical Neuroscienceなどのトップジャーナルに論文を発表。不眠の認知行動療法 (CBT-I) などの心理療法や、精神科疾患の薬物療法について、臨床で抱いた疑問に取り組んでいる。
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