【2024年版】睡眠薬ガイドライン・エビデンス比較表

睡眠薬に関する各種ガイドライン、ネットワークメタアナリシスなどのエビデンスの推奨をまとめました。

CBT-I first

本記事では睡眠薬についてまとめますが、不眠症治療の第一選択は不眠の認知行動療法 (CBT−I) であることには注意が必要です。薬物療法はCBT-Iの効果が不十分であった時、または提供できない時に、リスクベネフィットを勘案して検討される治療法です。

不眠症薬物療法ガイドライン・エビデンス比較表

米国睡眠学会不眠症薬物療法のガイドライン2017は個別の薬剤名が明記されています。一方、欧州ガイドライン2023ではカテゴリーレベルでの推奨です。(ただし、オレキシン受容体作動薬は唯一欧州で認可されているdaridorexantと記載されています。上記の表ではカテゴリーレベルでの推奨に変換しました。)

緑が濃いほど強く推奨されています。(米国睡眠学会ガイドラインでは強い推奨が濃い緑、弱い推奨が中等度の緑。欧州ガイドラインでは推奨レベルAが濃い緑、推奨レベルBが中等度の緑。ネットワークメタアナリシスの結果の色分けは元論文の図の目視によるものでやや恣意的です)

参考文献

米国内科学会ガイドライン2016

米国睡眠学会不眠症薬物療法ガイドライン2017

欧州不眠症ガイドライン2023

睡眠薬の適正な使⽤用と休薬のための診療療ガイドライン2013

De Crescenzo F, D’Alò GL, Ostinelli EG, et al. Comparative effects of pharmacological interventions for the acute and long-term management of insomnia disorder in adults: a systematic review and network meta-analysis. Lancet. 2022;400(10347):170-184. doi:10.1016/S0140-6736(22)00878-9 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35843245/


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