メタアナリシスをやろうと思ったときにおすすめの本といっても思いつきませんが、おすすめしないのは、いきなりforest plotの書き方などを学ぶことです。Cochrane Handbookの統計解析の章の一番最初にも、”Do not start here!”とあります。
Do not start here! (Cochrane Handbook. Chapter 10: Analysing data and undertaking meta-analyses.)
Pairwise meta-analysis, network meta-analysis, dose-response meta-analysisなどは、大抵のことはRのパッケージがやってくれます。はじめは難しいですが、調べながらやればなんとかなります。統計解析はSR&MAのごく一部であり、もっと大事なことが他にたくさんあります。
正書的なサイト
Cochrane Handbook for Systematic Reviews of Interventions
それぞれハードコピーもAmazonで売っていますが (https://amzn.to/46FKgZO https://amzn.to/46Fnkdo) オンラインでも読めます。ただ、どちらもやや詳しすぎて最初に読む本としては適切でないかもしれません。
互助グループ
Scientific Research WorkS Peer Support Group (SRWS-PSG)
系統的レビューとメタアナリシスの手順ごとに解説し、サポートもしてくれるリサーチコミュニティ。周囲にメンターになってもらえそうな人がいないときは特におすすめです。
結局は原著論文
トップジャーナルに載った、これはいいなぁと思える原著論文を3ほど読み込み、プロトコルをリバースエンジニアリングするのが一番良い勉強になる気がします。
名古屋市立大学医学部卒業後、南生協病院での初期研修を経て、東京大学医学部附属病院精神神経科、東京武蔵野病院で専攻研修。日本専門医機構認定精神科専門医、精神保健指定医。臨床と並行してメタアナリシス(用量反応メタアナリシス、要素ネットワークメタアナリシスなど)を中心とした臨床研究を主導。筆頭著者として、JAMA Psychiatry, British Journal of Psychiatry, Schizophrenia Bulletin, Psychiatry and Clinical Neuroscienceなどのトップジャーナルに論文を発表。不眠の認知行動療法 (CBT-I) などの心理療法や、精神科疾患の薬物療法について、臨床で抱いた疑問に取り組んでいる。
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