睡眠スケジュール計算ツールを公開しました
臥床時間制限法の考え方にもとづいて、
参考となる入床・起床時刻を計算してくれる、無料のwebツールです。
目次
ツールを使ってみる
まずツール本体をご覧ください。
使い方(3ステップ)
STEP 1 | 先週の平均睡眠を入力する
2つの時間を入力します。
- 平均睡眠時間——実際に眠れていた時間の1週間平均。
寝つくまでの時間や夜中に目が覚めていた時間は含めません。 - 平均臥床時間——ベッド(布団)に横になっていた合計時間の1週間平均。
「ベッドに入った時刻」から「起き上がった時刻」までの長さです。
ここから睡眠効率(Sleep Efficiency)が計算されます。
睡眠効率は「臥床時間のうち実際に眠れていた割合」で、85〜90%程度が目安とされています。
睡眠効率 = 6 ÷ 9 × 100 = 67%(低め)
STEP 2 | 目標起床時刻を入力する
毎朝起きたい時刻を入力します。
臥床時間制限法では、起床時刻を毎日一定にすることが最も重要な原則のひとつです。
休日も含め、同じ時刻に起きることを目標にします。
STEP 3 |「参考スケジュールを表示する」を押す
ボタンを押すと、以下の情報が表示されます。
- 睡眠効率と解釈——あなたの入力値から計算された値と、その読み方の目安
- 参考入床時刻——何時ごろベッドに入るかの目安
- 参考起床時刻——入力した起床時刻
- 参考臥床時間——入床〜起床の長さ
計算の仕組み:臥床時間制限法とは
このツールが使っている計算式は、臥床時間制限法(Time-In-Bed Restriction Therapy)の考え方にもとづいています。
不眠が長引くと、多くの方が「少しでも長くベッドにいれば眠れる」と考えて、
臥床時間を延ばしてしまいます。しかしこれが逆効果で、
眠れない時間がベッドの上に増えるほど「ベッドに入っても眠れない」という状態が強化されていきます。
臥床時間制限法は、いったん臥床時間を「実際に眠れている時間+少し」まで短くすることで、
睡眠圧(眠りへの欲求)を高め、ベッドと眠りのつながりを取り戻す方法です。
参考臥床時間 =「平均睡眠時間 + 30分」と「5時間」の長い方
(5時間は安全上の最小値として設定しています)
詳しい解説はこちらをご覧ください:
不眠の認知行動療法(CBT-I)の全体像・
書籍「ねころんで読める不眠症」
ウェブサイト管理者の方へ:ご自身のサイトへの埋め込み方
このツールは、ブログや医療・健康系サイトに1行のコードで無料で埋め込めます。
ご自由にご利用ください。
埋め込みコード
以下のHTMLコードをそのままコピーして、記事・固定ページ・サイドバーに貼り付けるだけです。
<iframe src="https://ykfrkw.github.io/sleep-window-calculator/widget.html"
width="100%" height="720"
style="border:none;border-radius:12px;"
loading="lazy"
title="睡眠スケジュール計算ツール"></iframe>
WordPressへの設置手順
- 投稿または固定ページの編集画面を開く
- ブロックエディタ(Gutenberg)で「カスタムHTML」ブロックを追加する
- 上記コードを貼り付ける
- プレビューで表示を確認し、
heightの値を調整する(680〜750px推奨)
・すべての計算処理はユーザーのブラウザ内のみで完結します。外部へのデータ送信・保存は行いません。
・外部ライブラリへの依存はなく、軽量です(JS 13KB程度)。
・スマートフォン対応済みです。
おわりに
このツールは、計算そのものが目的ではありません。
「自分の睡眠効率がどのくらいか」「臥床時間を少し絞ると何時に入床すればいいか」——
そういった具体的な数字を持って、専門家や主治医と話すための入口として使ってもらえたら、と思っています。
不眠の認知行動療法は、薬を使わずに不眠を改善する方法として、世界中のガイドラインで第一選択として推奨されています。
ただし、実際の治療は個人の状態に合わせた調整が必要です。
このツールの結果を参考にしながら、ぜひ専門家にも相談してみてください。
→ 不眠の認知行動療法についてもっと知りたい方は
こちらの記事もどうぞ。

名古屋市立大学医学部卒業後、南生協病院での初期研修を経て、東京大学医学部附属病院精神神経科、東京武蔵野病院で専攻研修。日本専門医機構認定精神科専門医、精神保健指定医。臨床と並行してメタアナリシスを中心とした臨床研究を主導。筆頭著者として、JAMA Psychiatry, British Journal of Psychiatry, Schizophrenia Bulletin, Psychiatry and Clinical Neuroscienceなどのトップジャーナルに論文を発表。不眠の認知行動療法 (CBT-I) などの心理療法や、精神科疾患の薬物療法について、臨床で抱いた疑問に取り組んでいる。メディア報道・講演など。
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