Getting Things Doneのススメ
きちんとしたSR&MAを行うには時間がかかります。1つのSR&MAにだけ従事するということはまずなく、複数の研究プロジェクト、臨床業務、教育、そしてもちろん家事・育児・介護・地域社会での仕事、友人との交流や趣味などとの並行作業が必要になります。タスク管理やプロジェクトマネジメントも重要です。色々な手法が提唱されていますが、私のおすすめはGetting Things Done®(GTD)です。いつも完璧に使いこなしているというわけではありませんが、かれこれ20年近く使っています。
GTDは下記の5つのステップから構成されます。
- 把握する
- 見極める
- 整理する
- 更新する
- 選択する
最初のステップは「把握する」です。仕事のタスクはもちろんのこと、「ごみ捨て」や「牛乳を買い足す」など気になっていることをすべて書き出します。仕事のことだけでなく、プライベートのことも含めて気になっていることをすべて書き出しましょう。ポイントはすべて頭の外に吐き出すことと、一箇所にまとめることです。ToDoリストアプリなどを活用してもよいですが、アナログに紙に書き出すのが一番です。はじめてこのステップを踏む時には半日はかかるかもしれません。書き出すだけでも頭がスッキリします。
次に、把握したものを順に行動が必要かどうか見極めます。行動が必要でないものはゴミ箱に捨てるか、資料として整理します。意外と行動が必要ないもので頭の中が占められていたことに気がつくかもしれません。行動が必要であれば、次に取るべき行動を明らかにします。2分以内にできることはさっさと済ませてしまいましょう。2分以上かかることであれば、他人に依頼するか、自分でやるのであれば行動リストに追加します。やることが1つですまない場合はタスクを分割して噛み砕く必要があるかもしれません。
資料のファイルや行動リストについて今後役に立つように整理します。(正式なやり方では行動リストは実施する状況ごとにまとめることが推奨されていますが、私は必ずしも上手に分類できていません。)
上記のステップを最新の状態にするのが「更新する」のステップです。行動リストの中から優先順位をつけて実際に実行していくのが「選択する」のステップです。毎週行うなど、定期的な実施が推奨されていますが、私はなかなか定期的にまではできていません。それでもGTDの効果を実感しています。まずは①〜③だけでもよいので取り入れてみてはいかがでしょうか。
一読をおすすめします



名古屋市立大学医学部卒業後、南生協病院での初期研修を経て、東京大学医学部附属病院精神神経科、東京武蔵野病院で専攻研修。日本専門医機構認定精神科専門医、精神保健指定医。臨床と並行してメタアナリシスを中心とした臨床研究を主導。筆頭著者として、JAMA Psychiatry, British Journal of Psychiatry, Schizophrenia Bulletin, Psychiatry and Clinical Neuroscienceなどのトップジャーナルに論文を発表。不眠の認知行動療法 (CBT-I) などの心理療法や、精神科疾患の薬物療法について、臨床で抱いた疑問に取り組んでいる。メディア報道・講演など。
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